忍者ブログ

Provisional

Janek Chenowski's Provisional Blog

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

The place...where the shells get discarded.

 海外のフォーラムを斜め読みしていると、『ガールズ&パンツァー』を『G&P』と表記しているGAIJINがそこそこ存在する事に気付く。広く一般的なのは『GuP』らしいが。僕としてはGuPでもДиТでも構わないのだけれど、G&Pだけは確かに御免蒙りたい。中国のトイガンメーカーの中に、同名の会社が存在するのだ。一昔前はデルタリングやメタルフレームなどをパーツ単位でちらほら見かける程度だったが、最近では日本の市場でも完成品モデルを多く展開している。戦車アニメと中国製トイガンが混同されるなどあってはならない悲劇であろう。共通点など無い。どちらも鉱物油臭いくらいか。あと鉄――。
 G&Pの話は本筋には関係ないから忘れて貰って良い。本筋も何も無いのだが。
 サーロという食べ物がある。豚の脂身を塩で漬けた保存食で、ウクライナの伝統的な料理とされているそうだ。僕は本場仕込みのサーロを食べた事こそないけれど、BBCの『クッキング・イン・ザ・デンジャー・ゾーン』という番組でチェルノブイリ近郊に暮らす老婆が手にしているのを観て、とても美味しそうだと思った事を覚えている。
 そもそも、ウクライナは美食の土地であるという。少なくとも1986年以前にはそうだった。カツレツ、ボルシチ、餃子のような「ヴァレーニキ」など、同時代のモスクワ人が牛乳とパンで生きていた時代を、キエフ人は豊富な豚と麦によって生きていた。現在では栄養学的な面からその消費量は減少しつつあるようだけれど、それでもウクライナ人にとっては伝統の味である事に変わりはない。それに、サーロはスラヴ人にとってはウォッカの肴として非常に有用であると聞けば、酒飲みなら一度くらい食べてみようという気になろうというものだ。
 少し前から、僕も自分用にサーロを漬けるようになった。もっとも日本では「皮付きの豚の背脂」なんておいそれと手に入らないから――肉屋に相当のコネクションがあれば別だろうが――スーパーの精肉売場で最後まで売れ残るような、脂の比率がとてつもなく大きい豚バラ肉を使って作る。先日、Twitterの若いフォロワーさんからレシピを教えて欲しいとあったので、写真を交えて紹介してみようと思う。



 材料となる豚バラ肉、香り付けに使うニンニク。包丁と化したニムラバス。
 この状態から、なるべく赤身の層を取り除く。残したまま漬ける人もいるけれど、好みの問題かもしれない。



 赤身の大きな層を取り除いた状態。ここから適当なサイズに切り分けるのだけれど、漬ける容器に収まりやすい大きさにすると良い。



 切り分けた脂身に塩と胡椒をまんべんなく振り掛けて、揉み込む。
 塩の量は特に考えていない。肉の表面を覆う程度にまぶせば良いと思う。



 揉み込むと少しだけ小さくなる。水分が抜けているのかもしれない。



 それぞれの切り身の横っ腹にニンニクのスライスが入るように切れ込みを入れる。



 カットしたニンニクはこんな風に押し込む。
 多少大雑把でも構わない。漬けている最中に馴染んでくれる。



 漬物容器に詰める。写真には写っていないけれど、この容器の蓋にはスプリングで下方向に押し付けられるように作用する落し蓋が付いていて、漬物に適度な圧力を掛けてくれる構造になっている。漬物容器が無ければ何か工夫する他ない。バケツと鍋の蓋とダンベルとか。
 肉の上に散らばってるのはニンニクと月桂樹か何かの葉。月桂樹はまるのまま入れるのが本当なのだろうけれど、手の中でバラバラに砕けてしまった。パセリじゃないんだから。


 この後は、冷蔵庫に放り込んで3日か4日くらい放置することになる。
 塩によって案外多くの水分が染み出てくるけれど、これは捨てずにそのまま漬け込む。この水分がないと、脂身に擦り込んだ塩が良い塩梅に溶けてくれず、サーロの表面にザラメのようになって張り付いてしまう事がある。漬け込みが終わったら容器から身を取り出し、キッチンペーパと新聞紙で包んでさらに冷蔵庫で何日か寝かせるのだけれど、それは次回の記事に書こうと思う。それまでに何か手頃なウォッカでも手に入れて来よう。
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

プロフィール

HN:
Janek Chenowski
性別:
非公開

カテゴリー

P R